清浄院:今月の言葉

 

他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ。                           −トルストイの言葉−

 「和顔(わげん)愛語(あいご)」は、「和顔」はやわらかな顔、「愛語」はやさしい言葉。つまり、文字通り、笑顔で愛情のこもった言葉で話すことです。この言葉は『無量寿経(むりょうじゅきょう)』に出てくる言葉です。
 法蔵(ほうぞう)菩薩(ぼさつ)が阿弥陀仏になるために修行に励んでいるところで、「和顔愛語にして、意を先にして承(じょう)問(もん)す」とあります。現代語版では「表情はやわらかく、言葉はやさしく、相手のこころを汲(く)み取ってよく受け入れ」と訳されています。
 人間関係にはとても大切な態度ですが、心に余裕がなければなかなかできるものではありません。現代のような殺伐(さつばつ)とした世の中では、なおさら必要ですね。

般若心経では「色即是空 空即是色」という風にフレーズが続きます。
「この世のものすべてには実体がなく、同時に、その実体のないものが縁によって、私たちの目に見える存在になっている」という意味です。
色は刻々と変化します。そこに存在があるように見えて、つぎの瞬間には変わってしまうような存在であるからこそ、空(くう)であるとしたのです。その空(くう)もさまざまな縁があるから存在が見えるという意です。「諸行(しょぎょう)無常(むじょう)」=もろもろの行いは常に無である。昨日・今日・明日の自分も少しずつ変化をしている。留(とど)まることを知らない、まさに無常を説(と)いています。


























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